Yahoo号外ネットニュースに掲載
「花音いけばなLIVE」の開始前に華道家 角田一遊さんがお話しされていましたが、今年のコスモス畑は種を蒔いた後に大雨で種が流れたり、発芽後に台風で低いところにある苗が枯れてしまったりと、見頃を迎えるまでにたくさんの苦難があったそうです。さらに、3日のイベント前夜にも大雨が降り、地面が泥濘んでしまったことで、ボーカルとピアノの機材の設置位置や、華道家のお2人が着用する衣装と履物の変更を余儀なくされていたのだとか。
しかし、いざパフォーマンスが始まると、アクシデントがあったことを感じさせることなく美しい演奏と歌声が響き渡り、コスモスがハート型に咲いている場所をステージに、花が次々と活けられていきました。
来場者の方々も、「花は咲く」の曲に合わせてみんなで手話をしたり、シャボン玉を飛ばしたりと、華道と音楽がコラボした「参加型」のイベントを楽しんでいる様子でしたよ。
「花を活けたことがない方にも、日本文化って素敵だなと思ってもらえるように。」という想いを込めて活けられているという、いけばなLIVEのこの日の作品名は「むすび」。
来場者の方々にも作品にコスモスを活けてもらうかたちで皆の力をむすび、大作を作っていました。
後日、一遊さんにお聞きしたところ、今年は他県からの来場者などもあり、「例年の10倍、2000人以上の来場者があったのではないか。」と、コスモス畑の創始者である加藤勝征さんが話されていたそうです。
人気の野菜販売や収穫体験に加え、キッチンカーを呼んだり、華道LIVEを行ったことで、長い時間滞在して楽しむ方も多かったそうですよ!
加藤さんが会長を務める「鹿室親睦会」は、遊休農地解消のため継続的にコスモスの作付けを行い、鹿室地区の「コスモスのさんぽ路」においては摘み取りや地場農産物の販売など、地域農業の発展と振興に大きく寄与したとのことで、今年度、さいたま市農業委員会からの表彰も受けています。