新年のご挨拶 角田 一琴先生
Flower tone ~花音~
角田一琴
新年あけましておめでとうございます。御家元先生をはじめ諸先生方、お健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年は卯年、新しいことに挑戦するとうさぎのように『ぴょんぴょん』と飛躍することができる年だそうです。私も新しいことにぴょん!っと挑戦するそんな年にしたいと思います。
私は物心ついた時から家にはお花があり、お花に囲まれて育ちました。母がお花を活ける姿がとてもかっこよく、とても憧れました。自分も人の心を動かし感動するお花を活けたいと思い、4歳から華道を習いはじめました。また、お花を見ると、どんなに辛いこと悲しいことがあってもお花を見ると明るい気持ちになれました。逆に家にお花がないと気持ちが落ち着かない感じもしました。今思うと私にとってお花はなくてはならないものだと思います。
私は現在保育士として働いています。IT化が進み今の子どもたちはあまり自然のものに触れる機会が少なくなってきているように思います。お花が身近にあるとこんなにも幸せな気持ちになるよということを子どもたちに伝えて行きたいと思っています。保育園の製作等でも、大人が思いつかないような素敵な発想やアイデアがあり私も日々驚かされます。そんな子ども達に華道という素晴らしい文化を知ってもらえたらと思って活動しています。
コロナ禍になり、人との関わりが少なく距離も取るようになってしまいました。だからこそお花を活けて、少しでも多くの人の心が明るくなれたらいいなと思いインスタグラムでライブ配信をして活動しています。だんだんとコロナ禍も新しい生活様式になってきて、実際に五感を使って作品を感じてもらえるようになり嬉しく思います。
今年は音楽と花を融合させた『花音』の活動をします。第4回目の心華展でご来場いただだいた方とのご縁があり、お花を通して素敵な女子大生の歌姫と花音の活動をすることができます。本当にお花にはたくさんの人とのご縁を繋ぐ力を感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。今回の花音では小さい子どもたちから幅広い世代の方の『心に残る活動』にしたいと思います。見てもらう方があっと驚き、やってみたい!日本って素晴らしい文化があるんだということを改めて知っていただけるような活動にしたいです。
私はこんな素敵な文化がある日本に生まれてとても嬉しく思います。先人が繋いでくださった素敵な日本文化の華道を私も次の世代へとつなげられるようにこれからも活動をしていきたいです。
最後に御家元をはじめ諸先生方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして新年の挨拶とさせていただきます。